たとえば、イギリスのとある港町からニューヨークへと向かうとき。飛行機で7〜8時間の距離を、クルーズでは7日間をかけて大西洋を横断します。旅の主役は「目的地」ではなく、そこへたどり着くまでの「行程」。時間を惜しみなく使うことができる人だけが享受できる贅沢さが、そこにあります。海や空の色の移り変わりを愉しみ、陽ざしや風を肌で感じる。船内施設を充分に利用して、自分の心地よい時間をつくり出す。旅を丸ごと楽しむ豊かさに魅了され、7割がリピーターになるともいわれています。

非日常を味わうのが旅の神髄とはいえ、目的地に向かうたびにホテルを移るのは落ち着かないものです。クルーズの旅なら、乗船時にキャビンまで運び込まれた荷物をほどき、室内を自分の空間に仕立てたら、下船までそこがあなたのお住まい。移動の気ぜわしさやパッキングの煩わしさから解放され、もう一つの自分の家で暮らすような心地よさのなかで旅が続きます。



船上という限られた空間で快適に過ごせるよう、クルーはさまざまな形でサービスを提供してくれます。
たとえば、それが「クイーンエリザベス2」ならば、伝統と格式に裏付けられたサービスでもてなされる喜びを感じられるでしょう。
乗船後、キャビンに入ると迎えてくれる1杯のスパークリング・ワイン。デッキに出れば、声をかけなくてもデッキ・スチュワードがブランケットを用意してくれることでしょう。ディナーの席に着くと、ほどよく冷えた好みの飲み物が出され、多彩なメニューの中からあなたの望みにかなう一皿をシェフが選び出し、行き届いたウェイターのサービスとともに楽しめます。食事を終え、コーヒータイムを楽しみ、部屋に戻ると、枕元にはダーク・チョコレートが。快適な眠りに就くために、ピロー・コンシェルジュが環境を整えるお手伝いもしてくれるのです。




デッキでのんびりと本を読む—。クルーズにはそんなイメージが定着しています。優雅ではありますが、それは同時に「退屈はしないの?」という不安も生み出しているようです。船内で過ごす時間が長いだけに気になりますが、どの船でも飽きることなく楽しめる工夫が凝らしてあります。
たとえば、ダンスやヨガをはじめとする多彩なカルチャー講座、ミュージカルなどのショー、バンドの生演奏、カジノ、スポーツジム…。さらには、マッサージやエステ、ショッピング、図書室での読書など。しかも部屋から出るだけで、それらを享受できるのです。充実した内容に、「時間がもっと欲しい」というお客さまが少なくありません。



